第二百二夜 一酸化炭素中毒

http://www.asahi.com/national/update/0106/013.html

男性3人、一酸化炭素中毒か 1人重体 鳥取

この記事自体は特段目に留まるものでも無いのですが、つい先日、石油ストーブの「お急ぎ消化」ボタンを押して部屋が臭くなった際に、細君から「一酸化中毒って何?」という質問を受けたばっかりだったので気にかかりました。そのときは自分の知識の中から説明したのですが、なんだか不安になってきました。
以下私の説明・・・

一酸化炭素はCOで、不完全燃焼が起こった際に出来るもの。空気より軽くて、COそのものが毒性があるわけじゃなくて、吸い込むと体内の酸素と結合してCO2になろうとするので酸欠状態になる。今、臭いのは一酸化炭素そのものじゃなくて灯油の匂いであって、COそのものは無味無臭だから心配無い、
 
こんな風に答えた記憶があります。はてさてどうなのでしょうか? 近頃練炭の自殺も多いので調べてみることにしました。
 
http://user.ariakenet.com/~omutaro/cohp1/cohp1.htm
CO(一酸化炭素)中毒情報センター
こんなサイトがありました。大牟田労災病院の方が公開されているそうです。
 

http://www.gas.or.jp/safety/04_family_protected/04_01_co/index.html
社団法人日本ガス協会のサイト

http://www.oed-inc.co.jp/fire/inspect.htm
火災警報機メーカーのサイト 最初はどっかの公共団体だと思った。

一酸化中毒とは
酸素が足りない中で物が燃えたときに不完全燃焼が起こった際に一酸化炭素COが発生し、血液中のヘモグロビンと強く結合して体内の酸素の運搬能を低下させる。その結果、頭痛・疲労・倦怠感・めまいを引き起こし、意識障害,死亡に至るたいへん恐ろしい中毒である。一酸化炭素は血液中のヘモグロビンとくっつきやすく、酸素の約200〜300倍。応急処置としては人工呼吸が上げられるが、できるだけ早く高圧酸素療法のできる病院に搬送することが必要。

いくつかのサイトの情報と照合しましたが概ねこういう説明で間違いないようです。COと酸素の結合する力が酸素とヘモグロビンのそれの何倍か、というところで若干のばらつきはありますが、「強力」であることには変わりがないです。
 
http://ww1.tiki.ne.jp/~fkdt/zakkan/co_story/
体験談(結構こわいの)が載ってます。
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我が家のような近代建築の集合住宅では、室内で七厘なんか使う気が失せますね。一時期東急ハンズなんかで家庭用七厘なんか販売してましたがアレって結構危険なものです。ベランダとかで使う分には問題ないんでしょうが。
 
ここでは一酸化炭素中毒はこのように説明されてます。

一酸化炭素中毒

 一酸化炭素濃度は、大都会の年平均濃度が5ppmと測定されている。一般の人々の生活環境の中では自動車が最大の一酸化炭素の発生源で、排出直後値は平均5万ppmである。排出後大気中で薄められると交通の激しい道路端で20ppm程度、条件が悪いと40〜50ppmになる。
一酸化炭素中毒は高濃度のものを一時に吸った急性中毒と長期間少しずつ吸入したためにおこる慢性中毒がある。
中毒の原因は肺から血中に入った一酸化炭素が赤血球中のヘモグロビンと結合して体の組織が酸素不足に陥るためである。一酸化炭素の方が酸素に比べ数百倍もヘモグロビンと結合しやすいためどんどんヘモグロビンと結合して酸素を運ぶヘモグロビンが不足するためである。
最初は頭痛、吐き気、こめかみ部分の動脈の拍動を感じるようになり、嘔吐、腹痛、眩暈があり突然意識を失う。症状がひどくなってから外へ出ようとしても体の力が抜け、またその気力もなくなるため部屋から出られず、昏睡して死亡する。
応急処置としては

・できるだけ新鮮な空気にあてる
・呼吸が停止していれば人工呼吸をする
・安静、保温を行う

これ以後の処置は病院で行う。

 一酸化炭素が体内から出て行くのは非常に速く、急性中毒の場合の多くは救急処置が取られれば問題なく命を救うことができる。大部分の症例は後遺症がなく完全にもとの健康を回復する。少数の後遺症を残す症例では、意識の回復とともに精神神経症状が現れる場合と数週間、数年を経過して再び症状が悪化する場合もある。

 
ところで一酸化炭素中毒になった場合にはどうすればいいのでしょうか? 特別な機械があるそうです。
 
http://www.central.or.jp/oxygen/
高気圧酸素治療というもので専用の装置を使います。潜水病とかに使うものですが、急性の一酸化炭素中毒の治療にも使われるそうです。まあ一酸化炭素中毒のときにはそんなことはしないでしょうが、治療時間が長いので装置の中には本やテレビを見ながら治療できるところもあるそうです。
 
 

というわけで細君に説明した私の回答で概ね合っていることが判明したので一安心というところです。
 
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・・・・ところが検索を繰り返しているうちに、この手の商品があることに気づきました。
 
http://www.maniya.net/sanso.html
酸素で健康 - 健康mani屋

活性酸素で身体の悪玉みたいに言われる酸素ですが、別なところではいいように使われる場合もある例です。気になったのが・・・

酸素と排気ガス
排気ガス中の一酸化炭素は、一時的に血中の酸素不足を引き起こし細胞を破壊しやすくします。しかし、いわゆる一酸化炭素中毒とは異なり、酸素を吸入することで快適な状態に回復できます。

 
「いわゆる一酸化炭素中毒とは異なり」というくだり。
 
なんですかソレ? つまり一酸化炭素中毒ではない、ということ?

いろいろ調べた結果この「いわゆる一酸化炭素中毒」というのは量が少ない一酸化炭素を長期間にわたって浴び続ける状態の、「急性ではない」という意味合いであろうと想定できました。
 
ところでこれをみてちょっと思いました。
「飲む 酸素 」と「活性水素水」を同時に服用したらどうなるんでしょう?
 
とっても健康になるのかなあ。