第二百二十五夜 ワールドカップ予選突破率

 
先日の北朝鮮戦は結構冷や汗ものの勝利でした。テレビは連日「北朝鮮は格下」扱いをしてきただけに、まさか! という展開でしたが、からくも相手ゴールキーパーのミスにより日本が助けられた格好になりました。あのゴールキーパー、帰ったらたこ殴りにされなければいいですけど・・・。
 
4.25体育団というチームは軍隊だけに恐ろしい刑罰がありそうで・・・。ドーハの悲劇を知っている世代の私としてはあんまし冗談ではなく本気です。当時日本の最終戦相手国はイラクでした。フセインは「負けたら鞭打ち」刑を用意していたそうですから・・・。
 
ところでこんな記事が目に留まりました。

http://www.asahi.com/sports/fb/TKY200502090251.html

サッカーW杯の出場枠拡大で日本に余裕?アジア最終予選

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 サッカーの06年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦、日本―北朝鮮(埼玉スタジアム)が9日夜に迫った。日本がW杯予選を突破したのは98年大会の1度しかない。予選が難関なのはいうまでもないが、日本はアジアカップで2連覇中。W杯の大陸別出場枠でアジア枠は広がりつつあり、確率論ではあるものの、日本に追い風が吹いている。
 後半ロスタイムの失点で涙をのんだ「ドーハの悲劇」。あの93年の最終予選は6カ国が争い、上位2カ国しか本大会に進めなかった。確率は3分の1。日本は2位韓国と勝ち点で並びながら、得失点差で夢が破れた。
 97年は10カ国が2組に分かれて各組1位が出場権獲得。2位同士が第3代表を争い、さらにその敗者はオセアニア1位とプレーオフを争う方式。日本は第3代表決定戦でイランに延長Vゴール勝ちし、初出場を射止めた。確率は10分の3.5(プレーオフを0.5と換算)だった。
 今回は8カ国が2組に分かれ、各組2位までが出場権を獲得。3位同士のプレーオフの勝者が北中米・カリブ海4位と、プレーオフを争う。確率は8分の4.5だ。
 最近、大陸別の出場枠でアジアの優遇が目立つ。02年W杯で韓国が4位、日本が16強入りと健闘して発言力が増した。06年大会から前回優勝国に予選免除の特権がなくなったが、アジアは日韓両国が共催国で予選免除という特殊事情のあった02年大会と比較して、実質、1枠増を勝ち取った。
 欧州勢とは反目する国際サッカー連盟ブラッター会長と、アジア連盟のハマム会長(カタール)とは蜜月の仲で有名だ。そうした「力学」も配分に影響しているとささやかれる。



確率論でサッカーが勝てれば誰も苦労はしませんが、とても興味深いです。とくに日本が突破できる確率は他の地域と比べてどうなのか? きになるところです。
 
いいサイトがありました。
http://members.jcom.home.ne.jp/wcup/
ワールドカップのデータベース
というサイトで、私の欲しい情報が一通りそろっています。
例えばアジア地区の予選方法は、

●39ヶ国がエントリー(44協会中、ブータンブルネイカンボジア、フィリピンの4協会が参加を辞退し、ミャンマーは2002年W杯予選でイランとのアウェー戦を辞退したために登録除外)。
●2003年10月22日に発表されたFIFA世界ランキングの上位25チームが予備予選免除で1次予選からの参加。
●残る14チームでホーム&アウェーの予備予選(2003年11月29日までに終了予定)を戦い、勝者7チームが1次予選進出。
●予備予選突破の7チームと免除の25チームを合わせた32チームが1次予選参加。
●1次予選:32チームが8グループに分かれてホーム&アウェーで戦い、各グループの首位8チームが最終予選進出。
●最終予選:8チームが2グループに分かれてホーム&アウェーで戦い、各グループ上位2チームの計4チームが本大会出場権を獲得。
プレーオフ:最終予選3位の2チームによるホーム&アウェー戦で、勝者が北中米カリブ海地区4位とのプレーオフに進出。 プレーオフ勝者が本大会出場権を獲得。

てな具合です。
というわけで早速、予選突破確率を予選地区ごとに出してみることにしました。

アジアのように予備予選で一度フルイにかける場合があるので、予備予選後のエントリー国数と分けて算出してみました。
ちなみにドイツは除いてます。

 




































































総エントリ 予備予選後 出場国数 予選突破率 予備予選後
アジア 39 32 4.5 _11.54% 14.06%
ヨーロッパ 51 - 13 25.49% -
南米 10 - 4.5 45.00% -
アフリカ_ 51 30 5 9.8% 16.67%
北中米カリブ海 34 24 3.5 10.29% 14.58%
オセアニア 12 6 0.5 4.17% 8.33
合計 197 - 31 - -

(しかしはてなで表を書くのは面倒だな、初めて気がついた)
 
やはり、ヨーロッパと南米に比べると見劣りしますねー。
でも第一回大会からの優勝チームにこの2地域以外のチームが無いこと、3位までに拡大しても、トルコをアジアと呼んでいいとしても前回のトルコ3位が初です。
 
日本は予備予選が免除なので確率だけなら14%ということになります。
これを高いとみるかどうか・・・。アジア大会2連覇のチームという点を考慮するなら私はいい確率でいけると思うんですが。
 
 
それにしてもオセアニアは可愛そうだ。出場国枠が0.5の上に、その0.5はほぼ、「オーストラリア」の指定枠になってるし。

オセアニア内の最終予選の組み合わせは、

2006年W杯・3次予選(オセアニア地区プレーオフ) (勝者が南米5位とプレーオフ
2005/9/3 オーストラリア ソロモン諸島
2005/9/7 ソロモン諸島 オーストラリア

となってます。
なんとか頑張ってソロモン諸島に出場してほしいところですが・・・・無理だろうなあ。なんせ、

オセアニアネーションズカップ決勝戦 (勝者がオセアニア王者として2005年コンフェデレーションズカップ出場権獲得)
●試合結果

2004/10/9 ソロモン諸島 1-5 オーストラリア
2004/10/12 オーストラリア 6-0 ソロモン諸島

トータル ★オーストラリア 11-1 ソロモン諸島

だからなあ・・・。