第二百五十一夜 バカボン

http://www.rbbtoday.com/news/20050514/22735.html
XBOX360 が走ってますね。僕の世代だとゲーセンのR360を思い出してしまう命名なのですが・・・。坂口博信氏引き抜きに続いて、「バガボンド」の井上雄彦氏の起用、FFシリーズ投入など攻勢?に出ていますね。
今、量販店の店頭ではXBOXは片隅のコーナーに追いやられて本体の販売はほとんどすすんでないようですが(不思議とアメリカでは売れているらしい・・・)、これがひっくり返る日も・・・くるんかいな?
 
さて今回の調査はXBOXではなくて、
バガボンド
です。
・・
・・・
そう、ニュースソースを良く見ると・・・
「バボンド」
となっています。
・・
一瞬自分の記憶を危ぶみましたが、
正式には、
「バボンド」
が正しいはずです。
http://shop.kodansha.jp/bc/comics/vagabond/

連載が始まる3カ月ほど前、井上雄彦氏と編集二人でタイトルの打ち合わせを行いました。
 編集側もあらかじめいくつかのタイトル案を持って臨んだのですが、どれもイマイチぴんときませんでした。困ってうーんとうなっている時、井上氏が、「僕もひとつだけ案があるんです」と出してきたタイトル、それが『バガボンド』でした。
 井上氏の口からこのタイトルが出てきた時、語感の強さにたまげました。武蔵の荒々しさともイメージがぴったりで、作品に合う最高のタイトルだと感じました。
 放浪者、漂流者、ならず者という意味のこの英語タイトルは、しかし、濁音が多いためか、過去にあった某漫画のせいか、読者の方々に「バカボンド」のみならず「バカモンド」や「ハガボンド」や「ボガバンド」や「バカチタレ」といった誤った認識を与えてしまった側面もあるようです。

バカボンド」はおろか「ボガバンド」などという間違いまで出ているようです。
というか英語だったんですね、「バガボンド」って。
綴りは
vagabond
です。
さすが井上氏、語感も意味も作品にぴったりのいいタイトルです。
・・
・・・
しかし悲しいことに日本人には発音が難しかったようです。
 
googleで検索、
バカボンド バカボンド の検索結果 約 9,330 件
バガボンド バガボンド の検索結果 約 84,200 件
 
さすがに正式タイトルの方が多いですが、それにしても誤表記のサイトも多いです。
ま、わざと誤表記してるとこもあるのですが。
たとえば、アマゾン
・・・
びっくりしました。両方の表記で広告を出しています。
スポンサー泣かせのタイトルですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006LOO6/249-7459499-3112322
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063286193/249-7459499-3112322
リンクだけかと思ったら同じ商品に「タイトル違い」でサイトも両方用意してます。頭さがります。
 
世の中の人がキーワードを間違えることを想定してサイトつくりをしなきゃいけないといういい例だと思います。
 
しかしもっとすごい変更をする人もいました。
 
私の義理の母です。
以前、泊まりにいったときに、
「このマンガ面白いよ!」
すでにバガボンドのタイトルは知ってはいたので、年配の女性が薦めるとは中身も相当面白いのだろうと、思って聞きました。なんですか、そのマンガは?
「ばかボン、ばかボンってどこあったっけ? ●●の部屋だよね」
あろうことか「バガボンド」→「ばかボン」に変換されていました。
耳できくとどうしても、
「腹巻まいた剣豪」
しかイメージできないタイトルでした。