第二百四十六夜 直下!CHOKKA

去る人もいれば、書く意欲も減る・・・てな具合で暫くぶりの更新です。
 
早く戻ってこないかなあ。
今回は話題の直収電話です。身近な話題だし、自宅の電話をどうするかの検討材料に調べてみました。
 
IP電話が登場したときには、その値段の安さから・・・
「世の中すべての電話がIP電話に変わるんじゃないか?」
くらいの勢いがありましたが、その後のBBフォンを筆頭にした回線の不安定さが露呈したためか、伸びどまりの感がありました。
 
そんな中登場してきたのが直収型電話。
 
ここんとこのCMの枠を占領しているんじゃないかというぐらいです。
 
平成電電CHOKKA (高橋克典)
http://www.chokka.jp/index_f.html
KDDIメタルプラス (小野伸二
http://www.dion.ne.jp/pr/wp/nikkan/
日本テレコムおとくライン (森田和義)
http://www.japan-telecom.co.jp/otoku/ 
・・・・ええと胡散臭さでは日本テレコムのCMがダントツなんですが、かといって平成電電という耳慣れない会社もまた敬遠されがちですね。
日本テレコムも一回消えかけた会社なのでちと怖いところではあります。バックはSOFTBANKだし・・・。
 
さて、話題の直収電話、比較しているサイトがありました。
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/oshiete/
見やすくて分かりやすいです。おそらくADSL+加入電話という組み合わせの家庭がもっとも多いと思われるのでこの比較は使いやすいところです。ちなみに「番号ポータビリティ」が利くので電話番号は基本的に以前の番号を引き継げます。
比較すると・・・やはり平成電電が金額的には一歩リードといったところですが、
 
平成電電にはちっとばかしネックがあります。
契約が3年契約になってしまうのです。
 
いまのところ直収型電話のデメリットとして挙げられるのが、「特定の番号に掛けられない」という点なのですが、IP電話の例もあり、まだ様子見をしたいというのが私の考えです。その意味では、長期契約のリスクが低いKDDIおとくラインがいいですね。
 
あ、あと現在の直収型電話サービスはADSLのキャリアを選べないというデメリットもあります。
CHOKKAにすると、なんとADSLサービスは、
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
電光石火
にするしかなくなります。
しかしなんちゅうネーミングだ。
 
それだけで萎える・・・。
 
さて、比較はこの辺にしまして、なんで直収型電話がこんなに安くできるのか? を調べてみましょう。
まあみもふたも無いですが、NTTじゃないからですね。どの電話会社もNTTからユーザーをひっぺがしたいので既存のNTTより安い値段で勝負するしかないわけです。平成電電なんかは、
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7600.html
を読むと、結構無理して勝負してきている感があります。まあ勝算あってのことだと思いますが、YahooBBの初期のころのように、一定以上のユーザーを抱え込んでしまえば収益は上がるという構造なのでしょう。
 
キーワードは
ドライカッパーです。
http://www.nifty.com/webapp/digitalword/word/076/07677.htm
そもそもは固定電話の帯域に使われていなかった線のこと(電話回線は銅線なのでカッパー、決して泳ぎが得意なわけでもマジックが得意なわけでもない)を指す。
ADSL回線が出てきたことにより、現在ではADSLの帯域も使っていない線を指す。
 
1999年にはNTTはこのドライカッパーの使用権を他の電話会社に明け渡してしまっていたのですが、番号ポータビリティや、ドライカッパーの使用量値下げの動きや参入会社の問題などで、ようやく05年になって「直収型」という形式のサービスが登場してきたようです。
 
従来の電話銅線をそのまま利用できるので、工事は局内で済ませることができるのが最大のメリット。電話局内にNTTの交換機を通さない(実際にはNTTのと他の電話会社の交換機が直列で並んでいるのではなかろうか・・・知ってる人いたら教えて)ので、NTTに基本料金を支払う必要が無い、だから俺んとこに払え! ちょこっと安くしとくからという理屈です。
 
結構乱暴な説明かな?
 
一番怖いのは他の周波帯域に影響を受けやすいADSLがそれまで使用していなかったドライカッパーを利用することによって速度が安定されるのか?
という点。こればっかりはやってみないと分からないことが多いうえに立地や収容局からの距離が関係しているので、DSLサービス初期のころのような大混乱が起こる可能性もありうる。
 
まあなんにせよ、従来電話回線を利用したDSLサービスそのものが「ツナギ」の技術と呼ばれて久しい昨今、直収型電話も全国光回線サービスまでの「ツナギ」でしかありえないと思うのだが・・・
 
皆さんならどうします?
 
なんか株相場みたいで踏み出すのには勇気が要りますね。
 
 
 
追記:http://www.hatena.ne.jp/1111067797
初めてのキャンセルを掛けてしまうかもしれん・・・。残念!