第二十三夜 検索結果の2ページ目

私のアンテナに入れているSEM-RESEARCHに興味深い記事があがりました。

http://www.sem-research.jp/sem/statistics/20040224081553.html#more

世の中の人は検索結果をどこまで見るのか、という統計です。
いろんなリサーチ会社の結果が混ざっているので一概には言えませんし、そもそも統計の元が日本ではなさそうなので、極論はさけたいですが・・・

検索結果の2ページ目を見る人は意外に少ない
せいぜい3ページ目くらいまで
そのくせインターネットのトラフィックのかなり大きな部分を検索エンジンが占有している

まあ検索結果が1万件とかでたら、普通は検索語を追加して絞込みをするでしょうし、一番期待する結果が一ページ目に表示されるように検索語を決めてるつもりななのでしょうから、気持ちは分からなくはないのですが。
でも以前探し物の達人を自認されている方のページでこうかいてあるのを見たのを思い出しました。
「探し物をしてるときの検索結果は10ページまでは目を通すようにしている」
とっても謙虚ですね。
所詮検索エンジンがよりユーザーの求める結果を順番に表示するように最適化されているとはいえ、それがうまく嵌らないことも十分に多いと思います。自分の検索キーワードに問題があったとかもありますし。

私の場合は検索キーワードを入れて、検索結果の本文を斜め読みして数ページ流します。
その上で自分のキーワードを変更・追加する必要があるかどうかを判断して、大抵一度は修正します。
hit件数が多すぎるときはキーワードを増やします。
で、検索結果の数が少なすぎず、多すぎない50件〜1000件くらいに落ち着くようにします。

少なすぎていけない理由は、SEMが浸透した今のネット上では、大当たりは逆に信頼できない可能性があるからです。
例えばgoogleで「株式会社ウェディング」(笑)
以前は問題にもなったように意図的と思われるようなリンクファームサイトが結果の1ページ目を占領していました。
現在はトラックバックを大量に集めたと思われる批判サイトが上位を占領しています。
私からみればどっちもどっちです。
検索結果としてネット上の標準的な情報を普遍的に集めるにはとっても不便です。

で、別な話も聞きました。
googleの検索結果右上にはアドワ−ズ広告が並びます。
大抵検索キーワードに関連したサービスをしている会社が並ぶのですが、この並び順は入札によって決まっているそうです。
で、ここからが面白いのですが、

一番上にあるアドワ−ズ広告が一番クリックされるわけではない

という結果があるそうです。
ユーザーがどういう心理状態で2番目以降のサイトを優先して訪れる傾向があるのか、はっきりしたことは言えませんが、これだけははっきりしてると、思います。

金が絡むと人は真面目に探し物をする

そう、一番上が一番求めているものだとは限らない、ということを本能的に察知しているので、不用意に一番上にあるからという理由で選択したりしないのです。

検索が有料化すると、ユーザーも本気で探すかもしれませんね。