第二百七十四夜 人力検索を辞める日 其の二

前回のお話
・最近再開した人力検索がなぜかつまらない。理由を探るべく、人力検索の質問登録数の推移を調べたところ、数字は2006年の夏をピークに右肩下がり、現時点では2004年の水準まで落ち込んでいることが分かった。
そこで今度は何故こんなことになったのかの要因を探るべく、はてなの内的要因、ユーザー要因、外的要因などを検証することにした。

もともと、其の二では質問登録数減少の要因を探る予定だったのですが、周辺の事態が急展開し始めたので、予定を変更して関連する情報を集めておきます。

・まずトラックバックを送ったkityoさんから早速レスがありました。
既に原因を予測されてますね。
http://d.hatena.ne.jp/Kityo/20100121/1264003475
私の方の結論がどうなるかはまだ正直分からないですが、一つの要因としてリニューアル(2006年3月)があるのではとは考えていましたので、先越された感はあります。
 
関連質問もアップされています。
question:1264005347

人力検索を愛するユーザーさんへ】
id:alpinixさんが、2006年の夏頃をピークに人力検索は廃れて来ている傾向が見えると言う趣旨を含む記事をダイアリーにまとめて下さいました。これを読み・心を動かされるものがあり、1ユーザーにしてはおこがましい目標を秘めていたのを行動に移すことにしました。まずは「応援する」と言う趣旨の回答を下さい。古式にのっとってURL必須と致します。是非とも秀逸なダミーURLを紹介して下さい。目標:2015年までに「人力検索クラシック」を実装して貰う。あと5年弱。
※第1回です。
※僕が心を動かされた記事について⇒
http://d.hatena.ne.jp/alpinix/20100120
人力検索クラシックについて⇒
http://i.hatena.ne.jp/idea/11830

私の方向性とは最終的には違うかもしれませんが、「心を動かされるものがあり」のコメントは書いた甲斐があったというもので感謝いたします。が、まだ自分の方の結論も出ていないので質問そのものについてはトラバを送るだけにして静観させていただくことにします。あと"其の一"も下書き中の考えがあったので(まだ大して誰も見てないだろうという勝手な予測)、慌てて誤字脱字や文章のおかしいところを直しました。突貫なのでまだおかしいところは残ってると思いますがおいおい修正していきます。

人力検索と連動させることは其の一を書きながら検討はしていたのですが、kityoさんに早々に関連質問を上げてもらったので、私の方も予定を前倒ししてアンケートを実施することにしました。
question:1264043690

人力検索の盛衰について調べています。

http://f.hatena.ne.jp/alpinix/20100120022058
こちらは過去の質問の登録数を10000質問ごとに区切って一日当たりの登録数に換算した折れ線グラフです(黒い系列1が一日当たりの質問数)。
赤の系列2は公式発表されている「はてな全体」の登録者数の推移です。(単位千人)
これを見ると2006年の夏頃をピークに質問登録数が減少していることが分かりました。
 
そこで、長く人力検索をされている方に実感としてどの時期から人力検索が活発ではなくなってきたか(あくまで人力検索全体の活動量です、あなたの活動量ではないです)、感覚値でいいので選択してください。
 
※当時からの状況を知る方のアンケートとしたかったので敢えて、20代以降、ダイアリー市民と限定させていただきました。
※その他の意見が有る方はコメント欄を開けておきますのでどうぞ。

2006年夏から減少傾向にあるということはユーザーの実感としては遅れて反応があると予測しています。アンケートを正確に入力してもらえたという前提ですが、予測される結果は2007年前半当たりをピークに徐々に右肩下がりの数値が取れるのではないかと考えています。 
 
(ここから先は其の三あたりに書こうと思っていたのですが・・・・)
一ユーザーの私が一晩程度で辿り着いた質問数の減少傾向くらい、はてなのスタッフなら前から気づいていないわけがありません。おそらく対応手段なりなんなりは検討をしているとは思うのですが、そういった素振りがどこかに現れていないか、も探っていきたいですね。
はてなアイデアでの検討、実装の履歴
id:hatenaidea による質問の経緯など
 
先にぶっちゃけておきますと、私は人力検索は「質問者」ありきだと思っています。どんなに優秀な回答者が揃っていても質問が立たないことには活性化なんてありえません。なので質問数が減った2006年の夏に何があったのかを可能な限り突き止めて、人力検索がどうすれば活性化できるのか、それともそもそも「人力検索」はもう余命を数えるだけの成熟しきったサービスになってしまったのかを探りたいと考えています。
 
但し、質問者ありきの考え方と要因とはまた別物とも思っています。質問が減ったのは質問者に原因があったのではなく、回答者が減ったからだという理由もあると考えています。

http://q.hatena.ne.jp/1105769482#a242615

仮に『人力検索で、回答の閲覧順序を質問者が決められる仕組み(回答者IDによる選択)』が導入されたとした場合のメリット・デメリットは何でしょうか?

これは2005年時点で未実装だった「回答者を好きな順にオープンできる機能」の是非を論じた質問ですが、こういうことの積み重ねだったかもしれないのです。

あと有力なのはこれかもしれないですね。
http://kataro-kai.g.hatena.ne.jp/task/3/24#p3
機能実装の時期と質問減少の相関関係などは検証の余地ありです。 
 
ということで要因の洗い出し・分析はは次回に続きます。
以下次回其の三に続きます

追記1:
question:1264005347
から飛んでくる方が多い(質問が早々にランキング入りしたのでまだ増えそう)のでコメントしておきます。
この質問については私から特段依頼もしていませんし、id:kityoさんのはてなアイデアについても推進者ではございません(特に反対というわけではないですが)。kityoさんが私の記事を読まれた上で、kityoさんの方で消化された結果の質問だと理解しています。kityoさんの志そのものには感銘いたしておりますが、該当のはてなアイデアについては中立のスタンスであることを銘記しておきます。
(kityoさんへ、草葉の陰から見守っておきます)

追記2:
http://h.hatena.ne.jp/Yoshiya/9234075028825525030
id:Yoshiyaさんよりトラバとコメントをいただきました。コメント内容は私信なので控えさせていただきますが、返信は私の流儀でダイアリーから行わせていただきます。
其の一でアップした画像ですが、別に二次利用をとやかくいうつもりは毛頭ございません。そもそも元データからしてはてなの公開されている質問数なので、こういうものには著作権は付かないと認識しています。(グラフがやたら装飾ついていて一つの作品になっていたらまた話は別かもしてませんが)
それよりもid:Yoshiyaさんの「私が毎月のデータを元に作成したデータがこちら」の方が気になります。是非このデータの算出方法と並べて表記されたYoshiyaさんの見解を聞かせていただけると助かります。
ハイクのどっかでどなたかが(id忘れた)、自分の持っているデータとも矛盾しない、てな意味の書き込みがあったのをどこかで見たのですが、私のデータ単一ではそれほど信憑性はなくても、他の面でのデータがあるとありがたいです(それが必ずしも私のデータと一致しないとしても)。