第十夜 「検索を推理する」第ニ回 文系的検索・検索語を推理する

えー、お待たせしてます。
検索を推理する、の第二回です。予告どおり「文系的検索・検索語を推理する」とい
うお題でやらせていただきます。
検索に文系的も理系的もあるんかい!!
という突っ込みはある程度予期してます。
まあ私が勝手につけた区分なので、右脳的・左脳的とか呼び換えて貰ってかまわない
です。
で、大抵の検索はここでいう文系的検索を使用しないと思います。
それは検索で求めるものは、探す段階で決まっていることが多いからです。

例えば特定の商品を扱っている店

例えば気になる話題を扱っているサイト

例えばテレビで見た話題のレストラン

検索キーワードは探す人にとって容易です。
(第四話の「今年のスーパーボールで胸を出した人」を忘れちゃった場合もこれに含
まれる。
単に検索のキーワードとなるべき固有名詞を記憶し損ねていただけだから)

では、文系的検索とはどんなものを指すのか?
それは分かっている検索キーワードでは恐らく検索にヒットしないであろうページを
探す行為です。
人力検索はてな、ですばやく解答をつけられる猛者の方々は、この能力が高いのだと
考えています。

例えば、音楽を聞いたら気分が高揚するのかどうか、という話題のページを探したいとします。
でもそのまま検索しても思うような結果は出ません。
では単語ごとに区切ってみましょう。

 音楽 気分 高揚

で検索します。
それっぽいのは見つかりましたが件数が多い上に目的のページが必ずしも上位には表示されない場合が多いです。
そこで検索語を自分で作り出します。
音楽を聞いたら気分が高揚するのかどうか、という命題は

「音楽が身体に与える影響」

と言い換えることが出来ます。
そこで今度はこちらで検索します。
随分と目的のものに近く、さらに件数も絞れました。

これはホームページの作成をした経験がある人なら想像しやすいかもしれません。
例えば貴方が音楽が何らかの影響を身体に及ぼしていることを文章で述べたいとき、
どんな書き出し、タイトルを付けるのか、ということを自分で想像してみるのです。
もっと発想を転換させるのなら、

ヒーリング効果

というキーワードを思いつくのならそれを使ってみるのもいいのかも知れません。

自分で目的のページを想像してみる。こんなページを求めているんだ、というイメージを作りながら検索すること、
それを、文系的検索、を私は名づけてみました。