第二百十九夜 生体認証

今回はちょっと真面目な問題。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20050119mh12.htm

カード偽造団 逮捕 主犯格含め7人
ゴルフ場関係者も関与か

今回の場合は警察が動いていて被害者の落ち度がないことが証明されそうな感じなので、引き出された預金は銀行側が補償してくれそうな動きですが、そうでない場合はしゃれになりません。
 
http://allabout.co.jp/finance/creditcard/closeup/CU20050127A/index2.htm
一般的には銀行はこの手の預金引き出し詐欺・窃盗に対して補償はしてくれません。定期預金に関しては銀行に本人確認の義務有りとする判決がどっかであったと思うのですが(調べるの面倒なのでパスします、すいません今回の話題とは逸れるので・・・)、普通預金については基本的には無保証です。クレジットカードは連絡さえすぐにいれれば盗難された場合でも補償してくれるのとは随分差があります。
 
そんな中こんな商品が登場してきました。
http://www.asahi.com/money/kaisetsu/TKY200502030330.html

住信、カード被害に最高1千万円補償 ICカードも検討

とのこと。預金額2000万円以上の方、というオチは情けないが(結局全額は補償する気ないんじゃん!!)、まあ動きとしては歓迎する。しかーしこれだけスキミング被害等が多発すると、私のようななけなしの銀行預金しか持たないものも自分で身を守らなければなりません。
 
そこで現状で最も銀行補償が充実していそうな都市銀行を探してみました。
http://www.hir-net.com/link/bank/
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UFJは・・・外しました。どうせ無くなるしね。
結局現状では、「どこも補償は大してしてくれない」という結果なのですが、東京三菱でこれは、と思われるサービスが4月からスタートするらしいとのことでそれに期待してみましょう。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050127/mng_____kei_____003.shtml

生体認証キャッシュカード
東京三菱銀 年会費無料版も発行へ
 東京三菱銀行は二十六日、手のひらの静脈で本人確認する生体認証を取り入れたクレジットカード機能付きICキャッシュカードの「年会費無料版」を四月から発行すると発表した。

 預金の不正引き出しなどの被害にあった場合は生体認証の登録者に限り、最高五百万円まで補償する。

 同行は昨年十月、富裕層向けに同様のICキャッシュカードの発行を開始。しかし、預金被害の補償額が最高一億円で多機能なことから、年会費が一万五百円と高額だった。

 このため、同行は一般層向けに補償額を引き下げ、機能を簡素化して年会費を無料にしたカードを発行する。

 一般向けカードのうち、クレジット機能を省いたカードも発行するが、預金補償はなく、申込時と五年ごとに手数料二千百円が必要。いずれのカードも、他行やコンビニエンスストアなどにある認証装置のない現金自動預払機(ATM)では使えない。

めちゃくちゃ使い勝手が悪そうなカードですが、(他行ATMはおろか下手すると自行ATMでもおろせない場合がある、クレジットカードがついてくるのがう雑多過ぎ、自分の手のひら静脈を登録しなければならない、など)とりあえず預貯金の口座としては比較的安心できるものになりそうです。細かい補償規定が判明しないとなんとも言えないですが。
 
さてこの動き、最近のスキミング被害、振り込め詐欺等が話題になったから銀行が自発的に動いたのかと思えば、実はそうではないのです。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050125/mng_____kei_____002.shtml
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050203AT1F0301E03022005.html
銀行が自発的に動いているかのような報道もみられるのですが、その前に法整備の動きがあるため、というのが、大きな原動力のようです。
http://www.smbc.co.jp/news/j500045_01.html
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20050131mh10.htm
で、まず銀行が動いたのが、
ICカードと生体認証システムです。
実は最近発行されたの磁気カードの中には「暗証番号データは入っていない」そうで、(大体10年前くらいから)キャッシュカードをスキミングしても暗証番号がばれる恐れはないそうです。
でも、今回のゴルフ場のように手の込んだ意やり方で暗証番号がばれる大sれがあり、このままではその補償を銀行がしなければいけなくなりそうなため、まずは生体認証システム→偽造カード補償という流れになっているそうな。
絶対偽造できないシステムができるまでは銀行は被害者の尻はふきたくないようです。
 
 

銀行によって生体認証システムの手法も大きく2通りに分かれるそうで、「てのひら」型と「指」型だそうです。
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そのうち手首を盗まれる事件とか・・・・・・・・・・・・・出て欲しくないですね。