第二百四夜 PLC

むか〜し、電話線をモデムにつないでパソコン通信していたころ冗談で、
「壁から太〜い線を挿すところがあって、そこに一本だけ挿したら電源もネットも全部繋がったら便利なのに」
 
と話していた記憶がありますが、それも遠い未来の話では無くなるという話。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/01/06/5969.html
松下、三菱、ソニーがホームネットワーク向け高速PLCの共存仕様を確立へ
 
壁コンセントからネット回線を採るという案、そのものは以前から取りざたされていて、ネット家電普及の鍵になるといわれていたPLCのシステム。法律上の問題や、電源の線上にネットワーク回線の帯域を載せる技術的な問題、伝損の高さなど越えるべき壁はまだまだありそうですが、それも今秋くらいには目処が付きそうな気配です。 
 
ちなみに「PLC」(日本語の検索結果のみを表示)でgoogleで検索をかけたときのトップは1月8日15時現在では、ここです。
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-7_plc/powerline.htm
アマチュア無線をやってる人には結構死活問題(アマチュアだから死活ではないのか!?)のようですが、相手が松下、三菱、ソニーではちと分が悪いかもしれません。
 
ちなみに公的機関らしい公式サイトがもうできてます。
http://www.plc-j.org/index.htm
 
http://www.plc-j.org/plc_principal_benefit.htm
に分かりやすい図式説明が掲載されています。
 
ここでは各戸の分電盤上で、光ケーブルからのネット回線を接続させて室内の全コンセントにネット回線の口を作るような構造になってますが、電柱の変圧器の後ろから接続させるパターンもあるようです。どちらにしろ基地局が家のすぐ傍にあるようなものなので、ADSLが届かないような田舎の家にまず普及するのではないかと言われています。
 
これが使えるようになるとまず、コンセントの使い方が変わりますね。
先ず、コンセントが足りなくて困っている家庭はいっぱいあると思うのですが、延長コンセントや分岐を一斉に買い換えなくてはいけないですかね。あと、コンセントを挿すときに「個人情報が入っている機器」かどうかを確認する必要が出てくるかもしれません。
 
 
まあ便利になることは間違いないとは思うのですが、現在のADSL(or光回線)+無線LANという組み合わせが主流の中で、完全に取って代わるかどうか、というのは微妙なところではないでしょうか? Yahooみたいな新興組織が工事無料! +3ヶ月無料! 攻勢なんかを掛けてくれば別ですが。
 
で、ここまでくると人間は欲の深いもんで次はこういうことを話し始めることと思われます。
「壁にコンセントを挿すのも面倒だし、結局は線で固定されちゃう。空気中を無線みたいに電源とネットワークが飛んでいれば便利なのに!!」
 
かくしてコンセントにネット回線を乗せる技術から、逆に、無線に電流を乗せる(!?)技術が進歩して、空気中を高圧電流が流れる世の中になるかもしれません。そうすると、電柱が無くなって凧揚げが出来るようになるのかと思いきや、
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空高く上げた凧が高圧電流帯域に触れた瞬間、燃え尽きるかもしれません。
 
 
すいません、走りすぎました。