第百九十七夜 クリスマスの起源

ハウルの動く城」と「いま、会いにいきます」と二つ立て続けに話題の日本映画を見てきましたが・・・、なかなか日本映画もいいもんですね。とくに「いま、・・・」の方は、雨と雨が降っている景色(特に湖畔)の使い方が巧くてバックのピアノとそれが合っていて、と細かいところで感心していました。複線張り巡らせ過ぎ感と説明し過ぎ感はありましたが、「ハウル・・・」より出来は良かったかな? と思います。
 
というわけで今回は、起源を調べるシリーズで、クリスマスの起源です。
 
細君は「日本人はクリスチャンでもないのにクリスマスを祝うのはおかしい」と言ってますが、まあその辺も含めて調べてみました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/3902/christmas/x_origin.html
そもそも「クリスマス」ってどういう意味?

「クリスマス」の語源はラテン語の「クリストゥス・ミサ」の略で、キリスト降誕の祭礼を指します。

キリストの誕生日、という意味ですね。
キリスト生誕の日付に12月25日が選ばれたのは割りと遅い時期です。
ウイキのが結構しっかりまとまってるようです。普段は使わないですが・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9

新約聖書には、イエスの誕生日に関する記述は無い。クリスマスの日付は伝承によって定められた。12月25日はミトラ教の冬至の祭を引用したものだと言われている。

ミトラ教というのが出てきました。
ゾロアスター教から分かれた宗教」のはずなのですが、
http://home2.highway.ne.jp/miiboat/index.htm
日本にこんなに深いミトラ信仰のサイトがあるんですねー。但しミトラ教そのものは随分昔に廃れていて今では詳細はよく分からないはずなので(大学の宗教学の教授がそう言ってた)こんなに情報あるはずは無いですが・・・。
 
ミトラ神というのは太陽の神だそうで、冬至は太陽がもっとも力を失う(日が短い)日で逆に太陽の復活を意味するそうな。そこからミトラ神の祭となったようだ。
 

結局キリスト教とはあんまし関係ない日だったわけです。
さてではサンタクロースがくっ付いてきたのはいつごろなんでしょう?
http://www.hikarigaoka.jp/~mercy/white/jou13.htm
http://hw.sakura.ne.jp/~yumi/xmas/why/why06.htm
ニコラウスという人の名前がなまって「サンタクロース」になったという説が有力だそうです。

聖ニコラウスの祭を調べてみると、
http://irukaweb.com/bigon/seijin.htm
オランダ語読みで「サンタクロース」になるようです。
もともとは聖ニコラウスの祭は12月6日、それがいつの間にかクリスマスと合体してしまったようです。
 
今や世界中で共通した祭りになっている感があるクリスマス。こんなサイトがあります。
http://christmas.com/
世界中のクリスマスを紹介しています。
中東はどうなってるのか見てみましたが・・・、
http://christmas.com/worldview/sa

No Christmas celebrations here!

となってますね。誰かのレポートっぽいので完全には信頼できませんが、まあそうなのでしょう。
 
そんな中興味深いニュースが見つかりました。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041223i213.htm

“苦し”この夜…Xマスの祝い方巡り、米で議論過熱
【ニューヨーク=勝田誠】クリスマスを堂々と祝うべきか、それとも、非キリスト教徒への配慮から、慎むべきか――。キリスト教徒が国民の8割強を占める米国で、「12月のジレンマ」と呼ばれる議論が、例年以上に過熱している。

日本じゃ考えられない動きですね。日本人は宗教的風習を宗教とは実感しない傾向があるので、なんでそんなに反発するのかと思ってしまいますが。
 
それよりもこういう研究の方が私は好きですね。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/5872/santa.html

サンタクロース研究

マッハ3000で飛行するサンタとトナカイのソリ・・・。
 
どうりでクリスマスの夜空を見上げてもその姿が見えないわけです。謎が解けましたね。