第百九十六夜 干支

alpinix2004-12-17

来年は酉年だあ、そろそろ年賀状の絵柄考えないと・・・。
というわけでイラストなど探そうとしてました。
 
 
ところで何で「鳥」でも「鶏」でもなく「酉」なんだ?
素朴な疑問ですが、これが間違いでした。結局日付が変わるまで検索する羽目に・・・とほほ。
 
まずヒットしたのが漢字質問箱のサイト。ブログ版ができてました。
http://blog.goo.ne.jp/kanjikazoku/e/3707fecb0c23ec3f8b9f9f3de68648f0
驚きだったのが「酉」の元

トリ。十二支の十番め。もともと動物のトリとは関係がない。

参照:「十二支と動物」
参照:十干十二支--干支(カンシ・えと)

  酒をしぼるツボの象形。酋(シュウ・しぼり酒) ─ 酒(シュ・シュウ) ─ 「手+酋」(シュウ・引きしぼる) ─ 「手+秋」(引きしぼる)は、秋(シュウ・引きしめる → 収穫する)と同系である。酋とは、収穫した穀物で新酒を作る時と考えてもよいし、広く「引きしめてひと所に収穫する」意と解してもよい。『説文』は「就(ひと所に引きしめてまとめる)」と考え、『漢書律暦志』は「留熟(新酒を熟させる」)」と考えている。

なんと! もともと動物のトリとは関係無しとな。
 
というわけで干支の起源探しをしてました。
(もはやこの時点で当初の探し物、トリの絵はふっとんでました)
http://www2.kobe-u.ac.jp/~akehyon/time.html

http://www.1gen.jp/1GEN/NAN/ETO.HTM
http://www.hana300.com/aaeto.html
http://www4.diary.ne.jp/user/428685/
まあいろいろ見てみましたが、これ、と決まった起源の定説は無いようです。
とりあえず殷王朝の時代にはすでに干と支は使われていて、干は太陽の動き、支は木星の動きから算定されたという説がなんとなく信憑性がありそうな気がします。
 
でも子供にはこっちの方が楽しいし面白いですね。
http://www4.diary.ne.jp/user/428685/
下の方の「2004/01/21 (水) vol.36 十二支のはじまり」で紹介されている絵本の話、そう元旦に神様の号令で競争した動物たちの話。犬猿の仲とか、鼠のズルとかが出てくる話です。
 
ところで干支というのは十干十二支の両方を使って表現するので「来年の干支は酉」という言い方は正確には間違いだそうな。
 
来年は「乙酉」(きのととり)
 
これが正しい干支。
 
なんの気なしにこの「乙酉」でぐぐったところ、
http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/shodo-kai/pickup/2004/1126.html
こんなのが見つかりました。

初の干支文字切手で競演 毎日書道会の10人、来月1日発売

切手の紹介だけではなくて「酉」にまつわる逸話や風習まで細かに調べられています。毎日ニュースさん頑張ってる記事ですね。
 
せっかくだからこの切手で年賀状だしたら面白いだろうなあ。
えっ? お年玉クジが付いてない年賀状は貰っても嬉しさ半減? そんな人って今時いるのかしらん?
 
 
でもこの切手よく見ると額面が「80円」でしゅ。100枚分貼ってたら普通に年賀状で出すより3000円も高くなってしまうじゃないか!!