第百八十一夜 沖縄の宗教

alpinix2004-11-26

公私ともに忙しい時期を脱したというのに惰性で3日ほど更新をサボっておりました。やはり、ブログというものは本来「ちょっとづつでいいから毎日書くもんだ」と実感しつつも、このサイトはやはりネタがまとまってこないと書く気がおきません。
 
非更新期間中に「はてなダイアラー絵本百選 」や「はてなダイアラーが選ぶ”このミステリが凄い”」関連で飛んできたかた、申し訳ない・・・。考えはまとまってきたので近日中にアップします。 id:kotokoさんありがとうございます。
 
で、なんで公私ともに忙しかったかというと、僅かな休暇を使って沖縄初上陸、3泊4日で沖縄本島全部巡り、などというさらに自分の首を絞めるような旅行を敢行していたからでありまして・・・、まあ言い訳にしかなりませんね。
 
私も連れの細君も沖縄は初めてで、勝手が分からず現地案内もおらず苦労しましたが、まあ東北部の「ヤンバル」と呼ばれる地域を除いてほぼレンタカーで周回してしまいました。沖縄はなんでも「レンタカー普及率ナンバー1」の県だそうで(当たり前か)、走っている車は全て「沖縄ナンバー」「わ」ナンバーも観光地やホテル駐車場にはわんさか停まってますし、道路にもあふれています。電車がほぼ無い、といっても過言ではないので当然のように車社会です。カーナビ装備の車だったので助かりましたがそうでなければ結構苦しんでいたでしょう。
 
カーナビ頼りというのも情けないですが、走っていて気づいたことに、
 
「寺マークが少ないな・・・」というものがありました。
 
代わりにちょっとした山間部や下手すると海と道路の間のわずかな隙間に本土では見られないような立派なお墓が点在しています。中国の関帝廟のような形状をした家型のお墓です。
同じように感じた人がいらっしゃったようで言及しているサイトがありました。
http://kurakura.zone.ne.jp/ohaka/ohaka.html
ここに写真も載ってます。最初見た人は「遺跡?」と思うくらい立派なものですが、殆どのお墓はこのくらい立派なものです。本土で見かけるような形の墓石はついぞ見ることはできませんでした。(というかお寺を見かけることが殆どなかった。皆無ではないですが)
 
というわけで調べてみました。沖縄の宗教。
 
http://www.okiu.ac.jp/gakumu/kogigaiyo/okikan/okikan08.htm

沖縄で「あなたの信仰している宗教は何ですか」と質問すると、ほとんどの人が「祖先崇拝」と答えるであろう。この沖縄の代表的民俗宗教ともいえる「祖先崇拝」は、実はもともと沖縄にある純粋な信仰に、仏教や道教の影響を多分に受けた混合宗教である。本講義では、この「祖先崇拝」を中心に、現在沖縄で信仰されているさまざまな宗教を取り上げ、その淵源と人々の関わり合いについて学んで行きたい。

沖縄大学の講義の導入部のようですね。「祖先崇拝」・・・というのは仏教で育った私からは掴みどころのないぼんやりした信仰のようで、いまいち判然としません。逆に体系化されていない、そういう曖昧な部分が残っている信仰が、沖縄らしいとも言えるかもしれません。
 
逆に目立つのがグスクと呼ばれる石積みの城跡。首里城の遺跡もそれに含まれるのだが、首里城は言って見れば分かるのだが、あまりに綺麗に「作り直され過ぎていて」感動は少ない。守礼門から真っ直ぐ進むと石積みの「復元部分」と「元々の土台」部分の境い目にプレートがあるので分かるのだが、目に見えている大半は琉球大学を移転した後の「修復部分」であることが分かる。なので、沖縄県のサイト上に地図があるが、
http://www.wonder-okinawa.jp/002/
この中でも、
今帰仁城跡(ナキジンジョウアト)」か「勝連城跡(カツレンジョウアト)」などを見るのがいいかと思う。(こっちも多少修復されているようだが首里城ほどではない)
で、この辺なら「本土のお城に近いもの」として理解しやすいのだが、同じ世界遺産に登録されている、
「斎場御嶽(セーファウタキ)」は沖縄の「祖先崇拝」の匂いを濃く感じることができる遺跡だと思う。巨石が並んでいるだけの山なのだが、祭壇らしき奥部では「海」を神に見立てたかのように拝む先に海辺が覗けるようになっている。(トップ画像)
 
http://www.cosmos.ne.jp/~okisyaki/3-6.htm
こちらでその他の遺跡の紹介も詳しくされているのでご参考に。
 

で、沖縄の信仰物といって真っ先に思い浮かぶのが「シーサー」。昔からの家には必ずこの置物が屋根か入り口に置かれているし、近代建築でも沖縄を少しでも意識した建物ならホテルや公共施設にもこの置物が並ぶ。
http://www.wonder-okinawa.jp/011/roots/r_menu.html
発音からしても見た目からしても、「獅子」の変形(逆に「獅子」がシーサーの変形かもしれないが)であろうことは間違いなさそうである。狛犬とルーツは同じとのこと。みやげ物店ではこの焼き物が「ほんとかよ」というくらいの値段がついてるものも並ぶ。作家ものといわれるやつとかね。
 
獅子 → しし → しーしー → シーサー
 
似てますね。
 
ところで沖縄には他にも有名なのが多いですが、気になったのは「シークヮーサー
 
シーサーとどことなく似てますね・・・。
 
もしや「シーサー」に「クヮー」と足したものが「シークヮーサー」では?
 
・・
・・・
・・・・・・
googleで検索 「クヮー 沖縄」
・・
違ったようです。
 
 
追記:「シークヮーサー」の語源は シー(酸っぱい)とクヮーサー(食べさせる)を足したものだそうです。決して「シーサー」がそれを飲んであまりの酸っぱさに叫んでいる図からではありません。
http://www.e-na.co.jp/kirarafoods/product/index.asp?prd_id=SHIQ-A100