第八十七夜 ソーシャルの甘い罠

何がどうなってこうなったのか分かんないうちにソーシャルネットワーキングにご招待されてしまいました。まあ興味はあったので折角の御好意を受け入れて始めてみることにしましたが、いかんせん知識が薄い。今回はそんなソーシャルのことについて調べてみましょう。

まずはソーシャルネットワーキングの定義から。
googleで検索 ソーシャルネットワーキングとは

ソーシャルネットワーキングとは、従来のコミュニティサービスの特徴に加え、人間関係の繋がり、ビジネスにおける人脈作りの機能をより強化したWebサービス。

http://www.venturenow.tv/venturenews/vn20040304-05sz.html
なんだか分かりにくいですね。
もうちょっと的を得てそうなのがありました。

ソーシャルネットワーキングとは、男女という異性間の繋がりのみに着目するのではなく、趣味嗜好が合う人同士を結び付けるネットワークのことです。 もっといえば、結婚相手や恋愛対象、不倫相手を探すという事だけではなく、仕事相手等ビジネス上のパートナーも探せる。様々な人との繋がりを期待できるのがソーシャルネットワーキングなのです。 そして、多くのソーシャルネットワーキングサービスは、単純に入会登録すれば相手が探せるというものではなく、コンタクトがとりたい相手がいれば、そのサービスに既に入会している登録者による紹介が無ければコンタクトがとりたい相手と連絡が出来ないというサービス内容になっています。 そしてそこには出来る限り匿名性がない形になっている。

http://nicemeets.com/networking.shtml

そもそもの始まりはgoogle発のOrkutのようだが、こちらはビジネスの人脈作りという匂いが強かった。日本人も多数参加しているとのことで人力検索はてな上でも「参加したいけど誰か紹介して」という質問が上がったのを見たことがある。どちらかといえばミーハーな感じがしていた。新しいビジネスモデルとして日本に輸入された結果、ビジネスにおける人脈作り、という括りが外れ、国内発のものは、もっと広い意味での社会作りという形態をとっているサービスが多いように見受けられる。以下国内のソーシャルサイトの一覧(●は新規登録募集中、■は被紹介者のみ登録可)。
gocoo(ネットエイジ×サイバーエージェント
http://www.gocoo.jp/
●meetme(バリュークリック)
http://www.meetme.jp/index.jsp
livedoorアミーゴ(ライブドア
http://amigo.livedoor.com/
mixi(イーマキュリー)
http://mixi.jp/
GREE.jp
http://www.gree.jp/
まだまだ有りそうですし、他にもサービス開始するところはいっぱいありそうです。
伸びるんでしょうか? このサービス。面白い記事がありました。

人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス、ネット上級者には不評?

http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20040130109.html
極端な例かも知れませんが、友人さがしの方法としては受け入れがたい人もいるようです。まあ万能なシステムなんぞ無いんで仕様が無いですが。
日本ではブログよりもウェブ日記が先に広まり、さらに先行して匿名掲示板が広まってます。オフ会、なんていう習慣ももしかしたら日本でこそ広まったものかもしれません。綺麗な言い方をすれば「おくゆかしさ」、口汚く罵れば「面倒ごとは真っ平ごめん、でも面白いことには参加したい」という日本人のスタンスがうかがい知れますね。
まだ始まったばかりのソーシャルネットワーキングですが、国内の方向性は「出会い系サイト」に近いが(多くのソーシャルサイトが「出会い系では無い」「出会い系とはここが違う」と表記している事が逆にスタート地点の近さを表している・・・と思いません?)「可能な限り匿名性を排したい」というスタンスのようです。日本人の微妙な侘びさびの心持ちをネット上で表現しきれるのかどうかが成功の秘訣のようです。その意味では友人の紹介のみで参加できるタイプのものの方が長生きできるのではないか、と勝手に思っております。
実際のところリアルでも「知り合いを探す」方法は無限にあるにも関わらずこんな一手間をかけるのは元々人脈の多い人には「無駄」に思えることも多いかもしれません。悪い意味での「傷の舐め合い、馴れ合いの中の惰性」に陥ってしまえばそれ以上の価値を求める人は去っていくかもしれません。まあここ一年が勝負のサービスかと考えてます。オープンブログとの垣根をどこまで作れるか・・・てなところが分岐点・分水嶺かな、と。



ところでソーシャルネットワーキング、無理矢理日本語に訳してみると・・・・・「社会的連絡網」です。なんだか小中学校の「緊急連絡網」を思い出させます。台風のときなんかに使うやつ。あれって、面白いもんでそんなことでも無い限り電話かけることもなかったクラスメイトに電話かける切っ掛けになったりして新鮮だった覚えがあります。ちっとばかり緊張してダイヤルを回す・・・(当時黒電話だったのでホントに回した)。そういう新鮮さが欲しいとこですね。