第二百九十三夜 人力検索の正義の話をしよう 其の二

随分を間を空けてしまい、最早期待して待っている人もいないだろうという頃に書き加えようと思っていたのだが、meeflaさんから督促のトラバを頂いたのでWCUP終了したことでもあるし、そろそろ追記しようと思う。
真面目に考えてはいたのだけどまとまった時間がとれなくて(人力質問投下したりと)遊んでしまってました。  

(前回からの続き・・・)

「何でもいいので回答してください。必ず全部開いて均等オープンします」

という質問があったとしよう(現実にあったが)。

 

ちょっと人力検索をかじった方なら、この質問がどれだけ質問者にとって論外なことをやっているかはすぐ理解できる(何を書かれてもキャンセルせずにポイントを配分しなければならないからだ)。

毎度毎度、この手の質問が上がるたびに一般的な質問なら「無効な回答」と言える回答が大量に投稿される(中にはそれでも質問者を何とか満足させることを狙った回答もあるが)。

もしこの質問についた解答が全て「何でもいいと聞いたので書きました(はあと)URL://だみー」が100件だったとしよう。そして質問者がキャンセルしたとする。

 
回答者の立場からみてポイントが配分されないのはおかしい、と100%の自信を持って質問者を非難できるだろうか?

alpinixはこの質問自体が不正義ではないのか、ということから考えた。
 
設問自体が矛盾を含んでおり、回答者の回答を尊重する意向が、少なくとも文章からは感じ取れないからだ。あるユーザーから「人力のいいところは回答が当初は閉じられているところがあるのでは」という指摘がいただいたことがあったが、開いた回答に対して質問者が回答者の回答を正しく評価するフォローを入れるのならともかく、自己矛盾を孕んだこのタイプの質問は、それだからこそ二重にキャンセルは許されない行為ではないかと考える。
 
だが一方で(質問者の正義のパートだが)、この手の質問に矛盾を含んだ設問内容に回答した回答者本人にも、その内容が適切でなければキャンセルを非難する資格はないだろうと考える。
回答内容が「何でもいいと聞いたので書きました(はあと)URL://だみー」の回答者にポイント配分されないのはおかしい、と声を上げる権利は無い。回答者が回答者の尊厳と義務を踏みにじっておいて、その権利だけを主張する行為は正しくないだろう、というのが私の考えだ。
 
この問題には異論もありそうだと思う。私は私の意見に誇りを持ってはいるが、他のユーザーがどう考えるかは分からないし尊重すべき意見もあると思う。サンデルの授業風に人力で質問(いわしが妥当か)してみても面白いかもしれない。(純粋にどんな意見が集まるかを見てみたい)
 

犯罪関連の質問は不正義か
http://news.livedoor.com/article/detail/3790598/
過去に実際にあった話だが、犯罪者が自分の犯罪行為や行為の証拠を隠匿しようとしてその手法を(回答者には分からないように)質問していた、という行動があった。
 
この場合は挙手を求めるまでも無く、質問者に正義は無い。そもそも法的にも逸脱した行為の片棒を担がせようとしているのだから、論争するまでもないだろう。
 
では条件を逆転させてみたらどうだろうか。

質問者のスタンスが犯罪行為の糾弾者だった場合だ。
 
以下下書き