第二百七十夜 お水取り

alpinix2006-03-12

JRのCMに、
http://www.jr-central.co.jp/services.nsf/station/Nara-cptop
うましうるわし、奈良
てのがありました。東大寺二月堂のお水取りがポスターに使われたりして、なかなかいい感じでした。
 
さて、このお水取り、そろそろ佳境なのだそうで、テレビのニュースでも取り上げられてました。あの例のでっかい松明を持ったお坊さんが二月堂の上を走ってその火の粉が、参拝客の頭にふりかかる、という勇壮なあの絵です。
郵送しても喜ばれそうな絵ですね。
 
 
さて、あのお水取り、火の粉を飛ばすのになんで水を取るんでしょうか?
あっさり見つかるとは思いつつも検索をば・・・、
http://www.kcn.ne.jp/~narayama/omizutori/shunie.html

昔、実忠和尚が十一面悔過法要中に、全国の神の名前を唱えて勧請した時、若狭の国の遠敷明神(おにうみょうじん)だけが、遠敷川で魚をとっていたために勧請に遅れたので、その責任をとって明神が、「遠敷川から水を送る」と言った。すると、若狭井戸のところから二羽の黒白の鵜が飛び立ち、そこから霊水、閼伽井水が湧き出たという。
「お水取り」の名称は、3月12日の真夜中、すなわち13日の早朝、三時頃に行なわれる行事に由来する。二月堂下の閼伽井屋(若狭井戸)から本尊にお供えする香水を汲み上げるための行法を「お水取り」という。伝説では、この日にしか、お水が湧いてこないことになっている。

お水取りの一連の行事の中で、実際に「水を汲む」作業があるわけですね。
さてこの「お水取り」サイトに日程表があるので確認してみました。

http://www.kcn.ne.jp/~narayama/omizutori/timetable.html
ありますあります。
13日(つまり今日か)の午前2時に「お水取り」の行事がしっかり書かれています。
お水取りというからにはここが一番重要な行事だと思うんですが、この行事の絵がなかなか見つかりません。(ちなみによく見る松明を持って走る行事は「おたいまつ」と言うらしい)
http://tokyo.cool.ne.jp/nara_hakken/gyouji-moyoosi/omizutori.htm
と、思ったら秘儀だそうで・・・、

3日2時頃、お水取りの行事が行なわれる。咒師(しゅし)を先頭に練行衆の中の6人が、本尊に供える1年分の香水を若狭井に汲みに行く。このお水取りは本当に秘技で咒師以外の練行衆でも若狭井を見ていない。入れるのは咒師と堂童子と閼伽桶を荷った(担い台で運ぶ)庄駈士(しょうのくし、湯屋の下役)だけで他の5人の練行衆は入口を警備する。

当然映像も画像も無いわけですね。
しょうがないのでイメージ沸きやすいように全国あるお水取りの儀式からイメージしてみることにしました。
トップの画像は福島県小高町のお水取りの儀です。http://www.db.fks.ed.jp/pic/10080.001/10080.001.00003.html
やっぱり汲んでるよ、水。
ていうか汲んでるだけなんだよね。
なんで秘儀なんでしょう?


 
 
 

もしかしたら若狭井、もう湧いてなかったりして・・・。
 
2006年で1255回目だそうですが、もし湧いてない若狭井がばれちゃったら大変なことになりますもんね。
そうか、それで「お水取り」なのに、二月堂のお水取りはクライマックスに火の松明を使って盛り上げるのか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
追記:あくまで私の妄想です。本気にしないでください。