第二百五十五夜 あじさい 紫陽花 アジサイ

アジサイの季節になりました。
のび太に言わせると夏休みも国民の祝日も無い、憂鬱な月になるらしいですが・・・。
 

今回はただ素朴にアジサイについての検索です。
http://www.hana300.com/ajisai.html
洋名はHydrangea
このサイトのデザインの名前もHydrangeaなのです。
原型とどめてないかもしれませんが・・・。

・名前は「あづさい」が変化したものらしい。
「あづ」は「あつ」(集)、
「さい」は「さあい」(真藍)で、
青い花が集まって咲くさまを表した。
・本来の「紫陽花」とは、唐の詩人の白楽天
(はくらくてん)が命名した別の花のことで、
平安時代の学者、源順(みなもとのしたごう)が
今のあじさいにこの漢字をあてたため
誤用がひろまったらしい。

調べて分かったのですが、アジサイはその語源(漢字の当て)に面白い由来があるようです。
あちこちに同様の記述が見つかりました。
http://www.d4.dion.ne.jp/~toshi-mr/huji/ajisai8.htm

陽花:『語源は「あづさい」で、「あづ」は「あつ」で集まるの意、「さい」は「さあい」(真藍)からきた言葉で、青い花が集まって咲くと言う意味』『花色の変化から移り気、心変わりなどの花言葉もある。』 

http://www2.freejpn.com/~az1156/page177.html

和名のアジサイのアジはアツで集まること、サイは真藍(さあい)からきていて、青い花が集まって咲くこと、すなわ
ち集真藍(あづさあゐ)に由来している。

http://plaza.rakuten.co.jp/wieder/diary/200505050000/

集真藍(あづさあい〉・「あづ」は集まるの意 ・「さ」は意味のない接頭語 ・「藍」は青の意

http://www.digistyle-kyoto.com/kikaku/shasin/bucknum/04_06/index_6.html

アジサイは日本が原産の花で、古くは万葉集にも「味狭藍」「安治佐偽」として詠まれています。「言問はぬ木すら味狭藍諸弟らが練りの村戸に詐かヘけり」(大伴家持)・・・人の心と紫陽花の色は移ろいやすいものですね。花言葉もやはり「移り気」だそうです。「紫陽花」という字は平安中期の歌人、源順(みなもとのしたごう)が白楽天の詩中にある「与君名作紫陽花」をアジサイのことと勘違いしたのが起源ということのようです。一方、「あぢさゐ」という名の語源は諸説あって、どれが正しいのかシロウトの私にはよくわかりません。

http://www.cty-net.ne.jp/~ajisai/sub1.html

  集真藍(あずさあい)
    本物の藍で染めたような色の花が
    たくさん集まって咲くことに由来する。

http://kumamoto.cool.ne.jp/yamaajisai/page034.html

あぢさゐにつきましては、「万葉集」に味狭藍あるいは安治佐為などと書き、「和名抄」にはあづさゐともあります。その語源につき、谷川博士は、花の色よりいでたものとし、すなわち、あぢ小藍の義、あぢは称賛の辞であると。「和名抄」のあづさゐは集藍の意だろうとおもわれますが益軒は多数の花が集団せる様子からみてとり、あつさき(厚咲き)、このがいに転じたものと解釈しています。しからばあつさゐではなくあつさいでなければなりません。「あじさい漫話」宮南 裕「植物と自然」1980Vol.14No.6 引用

引用の引用だ・・・。
まあ、さらっと探しただけでもこんなに言及されています。
マトメテみると、
「あじさい」の発音そのものは日本固有のものである。
元は「集真藍」という漢字が当てられていた可能性が高く、「あづさあゐ」つまり青が集まっている様を表した言葉が花の名前になったのではないか、という説が有力。
現在の「紫陽花」の漢字は平安時代の源順が間違って白楽天の漢字を当ててしまったのが、逆に流行って漢字が摩り替わった可能性が高い、ということらしいです。
でも「紫陽花」という漢字、とっても綺麗でしっくりくるし、ちょっとこなれた漢字テストの問題にも重宝される、日本人にとって完全に定着した正用法になってますね。
 
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Ajisai.html
ちなみに土壌が酸性、アルカリ性によって花の色が変わるという特性をもっているこの花(それだけではないらしいが)、
http://homepage2.nifty.com/osiete/s615.htm
にあるように、

酸性の土壌では青色が強くでて、中性、アルカリ性 の土壌では赤色が強くでる

とのこと。
たしか、この特性を利用した推理トリックがあった記憶があります。紫陽花の地面の下に埋めてあった死体のせいで、そこだけ周りの紫陽花と咲いた花の色が違ってしまったため、死体遺棄場所が特定されてしまう・・・という内容だったと思います。
 
ちょっと思い出せなくて調べてみたのですが、
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200303/2003030700028.htm
(真ん中あたり)

丘光子主演の火サス

う〜んモノネタの方は見つかりませんでした。とりあえず赤い紫陽花の下には死体が埋まっていると思う人はそこそこの年代のようです。
 
せっかくなので紫陽花の名所にでも行ってみようかと思います。
http://www.digistyle-kyoto.com/kikaku/shasin/bucknum/04_06/top_mimuro.html
いいのはやっぱ京都の三室戸寺だと思うのですが、全く記憶にありません・・・(小学生のときに行ったはずなのですが)。
http://ajisainoie.hp.infoseek.co.jp/BBS/13-toukyou.html
関東ではやはり高幡でしょうか。

http://www.toshimaen.co.jp/event/ajisai2005_02.html
豊島園も有名なようです・・・しかし入場料が遊園地と兼用で1000円也か・・・。
 
 
ところで紫陽花の元の漢字とされている、集真藍では、アジサイは藍色であった、ということからこの漢字が当てはめられました。
その後、紫陽花という漢字が誤用ながらも定着し、現在に至っていますが・・・紫陽花に含まれている漢字の色は「ムラサキ」です。
古代の日本は土壌が全体に酸性で、だんだんと中性・アルカリ性に傾いてきている、ということの表れなんでしょうか?
 
それとも、日本の土のしたには人知れず埋められた死体が増え続けているんでしょうか・・・。