第二百五十二夜 タナバタ

ちと時期は早いですが・・・
http://www.hatena.ne.jp/1116752662

あと一ヶ月で「七夕」・・・「あそこの笹に短冊を掛けると願いが叶う!」という情報あったら教えてください!

てな質問も出る時期になりました。
そもそも「タナバタ」、「七夕」と普通は書きますが(普通に変換してもこれしか出てこない)どう読もうとしても、もともと知識として知っていなければ「読めない」文字ではないでしょうか?
日本人なら大抵意識せずに読めるものでしょうが・・・。
 
こういう文字は気になりますね。
もともとは別な字が当てられていたという可能性が高いので。
 
というわけで今回はタナバタのルーツ探しです。
 
http://homepage2.nifty.com/osiete/s642.htm
そっこー見つかりました。

日本語の「たなばた」というのは、古い民間信仰のなかに「棚機女(たなばたつめ)」という巫女が水辺で神の降臨を待つという農村の「禊ぎ(みそぎ)」の行事があり、それが中国から伝来した七夕伝説と結びついて「七夕」=「たなばた」となったようです。

まあ、他にもソースを探しましょう。
http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~kazu/tanabata/tanabata.html
タナバタ、には中国と日本の両方の起源があり、それが組み合わさって今の七夕になった、という説が有力ですが、その日本の方のルーツに「棚機女(タナバタツメ)」が存在しています。
つまり、7月7日に行う、という日時の起源と「タナバタ」という読みの起源が合体して「七夕(タナバタ)」という難読な文字が発生したのではないだろうか・・・というのが推察されます。
 
で、この7月7日というのも本来旧暦の7月7日、つまり月の朔の日から7日目の日が本来のタナバタなんですが、これを太陽暦の7日に組み込んだために「下手すると満月のタナバタ」が発生することがあります。さらに言えば日本の7月上旬は梅雨の時期なので晴れる確率が低い日、に当たってしまっています。
 
これを回避するために本来のタナバタである「旧暦」の7月7日にする運動も起こっているそうです。タナバタ祭りを旧暦の7月7日あたりに設定しているところもあるそうですし・・・。仙台のタナバタ祭りは8月だったりします。
 
棚機という文字で検索したところ面白いサイトが見つかりました。
http://kamnavi.jp/as/katuragi/tanabata.htm
奈良に、棚機神社という神社があるとのことです。織物の神が由来ということで、そういう意味ではタナバタの織姫、というのもあながち離れた話でもないのですねー。
 
さて、旧暦の7月7日がいつになるのかという話ですが、これの計算はとっても大変なようです。何せ長いこと使われない暦なのだからでしょう。これ、というところがなかなか見つかりませんでした。
http://www.nao.ac.jp/tanabata.html

 2001年  8月25日 土曜日
 2002年  8月15日 木曜日
 2003年  8月 4日 月曜日
 2004年  8月22日 日曜日
 2005年  8月11日 木曜日
 2006年  7月31日 月曜日
 2007年  8月19日 日曜日
 2008年  8月 7日 木曜日
 2009年  8月26日 水曜日
 2010年  8月16日 月曜日
 2011年  8月 6日 土曜日
 2012年  8月24日 金曜日

国立天文台の計算なのである程度は信用できるでしょう。ちなみに今年は8月11日だそうです。本来のタナバタは秋の行事なので、もう少し後の方が「それっぽい」のですが、まあこんなところなのでしょう。それにしても旧暦と新暦は随分と日数ずれるんですね。切り替わったときは大変だったろうな。
 
ちなみに織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)は15光年離れているそうです。
http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200503020199.html
なんかの空想科学系の本で「二人が出会うためには亜高速のロケットで●●年前から同時にスタートしなければいけない・・・云々」というようなものを読んだ記憶がありますが、夢の欠片もないですね。
 
僕が子供のころ(幼稚園)は本物の笹に短冊を付けたものを一人づつ手に持って、園からの帰り道に「橋の上から川に流して」いたもんでしたが、今そんなことやったら環境保護団体から訴えられかねないですねー。はてなの質問にもそれ答えてみよっかな。でもそんなことしたら僕の地元の小さな川が短冊付けた笹でいっぱいになっちゃうし・・・。
 
でも、そうしないと親からは願いは叶わない、と言われた記憶があるんですが・・・。
 
いやまてよ正確には、大事に家に持って帰ってきた笹を見た私の親が、
「家に持って帰ってきたらだめでしょちゃんと川に流してきなさい(捨てるの困るでしょ! ←今考えるとそういう裏があったような・・・)」
といわれたような気がします。
とにかく一度は家に持って帰った記憶があります。
 
もしかして騙されたか?