第二百八夜 句会

question:1105794869
今日はなにも生産的なことはしてはいけないようなので(雑煮占いによる)、暇つぶしの質問でもしてみることにしました。
 
でも多分あんまし集まんないだろうなあ、とは思ってます。こういう手間のかかる質問ってなんとなく敬遠されがちだと思うのです。昔はこういうお遊びに付き合ってもらえる回答者が結構いましたが、最近はネタでもじっくり考えてつくるようなパズル的嗜好のネタ質問はすぐに埋もれてしまいがちのようですから。
明日の夜までに3〜4首ほども集まれば良い方ではないだろうか、という悲観的な読みです。 

さて確か天皇家の句会が最近あったはずなのでそのURLを質問にいれとこうと思って検索していたら手間取りました。
http://www.sankei.co.jp/news/050114/sha039.htm

来年は「笑い」だそうです。
ちなみに私もお題「はてな」で、つくってみました。
 
 息抜きにリストを目で追い時はすぐ力入れ過ぎはてなもうかる
 
おそまつっ!

折角なので掲載順に引用しておきます。ニュースサイトなのでいずれ消されてしまうかもしれないし。

 天皇陛下の御製
 戦(いくさ)なき世を歩みきて思ひ出づかの難(かた)き日を生きし人々


 皇后陛下の御歌
 風通ふあしたの小径(こみち)歩みゆく癒えざるも君清(すが)しくまして




 皇太子さま
 頂きにたどる尾根道ふりかへりわがかさね来し歩み思へり


 同妃雅子さま
 紅葉ふかき園生の道を親子三人なごみ歩めば心癒えゆく


 秋篠宮さま
 頂へ登り行く道歩みとめ山高く咲く花を愛でたり


 同妃紀子さま
 みちびかれ富良野の森を歩む子ら高だかとのびし木々におどろく


 紀宮さま
 新しき一日(ひとひ)をけふも重ねたまふたゆまずましし長き御歩(みあゆ)み


 常陸宮さま
 夏の日に那須高原の木々の間を歩みてゆけばえぞぜみの鳴く


 同妃華子さま
 熱(あつ)き日のオリーブ林歩みきてアクロポリスの丘にたたずむ


 三笠宮妃百合子さま
 をさな子は歩みたしかになりゆきてはづむが如く青芝を行く


 寛仁親王妃信子さま
 もみぢ濃き雲場の池のほとり歩む秋の陽ざしのしづかなる午后


 彬子さま
 春雨に濡るる目白の桜のみち友と新しき歩み踏み出す


 高円宮妃久子さま
 わが歩みみちびきませと夫(せ)の宮に日々ねがひつつ二年(ふたとせ)を経ぬ


 【召人】


 清水房雄さん
 老の歩みとどめて仰ぐ朝の空いまこの思ひを大切にして


 【選者】


 安永蕗子さん
 冬の空ことなく晴れて北を指すひとり歩みも白雲(はくうん)のした


 岡野弘彦さん
 谷ふかく人歩み入る道みえてふるさとの山の春しづかなり


 岡井隆さん
 微笑みてわれを待つ人のあるごとし歩幅大きく朝の道ゆく


 永田和宏さん
 ゆつたりと風の歩みの見えながら岬に遠き風車がまはる


 【入選者】(年齢順)


 ブラジル・パラー州 原田清子さん
 アマゾンに七十年の我が歩み大旱(おほひでり)に遭ひ洪水に遭ふ


 熊本県 穴井京司さん
 病室を歩む足音ひそやかに歪む毛布を叩きて去れり


 長野県 川上みよ子さん
 少しづつ歩幅を拡げ歩みをりけふはマロニエの咲く道に来ぬ


 同 丸山健三さん
 稲妻の照らす棚田を水洩れの音探りては父と歩みき


 同 木内重秋さん
 雪とけて塗りかへられし白線の横断歩道を子ら渡りゆく


 山口県 森元英子さん
 手話交はす少女二人が図書館車に紋白蝶と歩みくるなり


 山梨県 深澤完興さん
 をとりとも友とも書きて鮎を売る灯暗き村に歩み入りにき


 鹿児島県 室之園てるみさん
 ゆるやかなリズム刻みて里川の水の歩幅に水車は回る


 福島県 森源子さん
 立ちもせず歩きもしない吾が足を物の如くに引き寄せるなり


 大阪府 中田久美子さん
 いつもよりゆつくり歩く帰り道二人の影がだんだんのびる