第百九十三夜 十点、十点、九点、十点、八点!

http://www.asahi.com/sports/update/1212/072.html
体操の採点方法が変わるそうです。
あの名調子が聴けなくなるのは悲しいことですが、上限が無いほうが、より難易度の高い技を連発してくる競技者が増えてますます体操が見て楽しくなるのではないかとも思えて、私は賛成ですね。
 
アテネオリンピックでの男子団体の最終演技、日本人はミスさえしなければ優勝! という状況でしたが、かなり高度な技を連発していました。アレを見て「やはり日本人らしいな」と思ったものでしたが、他国の競技者もあれに習った競技スタイルをしなければ勝てない、ということで喜ばしいことです。
 
 
しかしあの名調子「十点、十点、九点、十点、八点!」というのは日本国内ではあちこちに影響を与えていたはずで、寂しい感もぬぐえません。
 
http://www.sankei.co.jp/news/041017/boo010.htm
五輪最初の10点満点を出したコマネチさんはビートたけしという芸人をスターダムに押し上げました。(いやそれだけじゃ無いですけどね)
 
クイズ番組でも十点満点、という採点方法が採られることが多くありました。
 
満点といえば100点、というテスト的な考えから脱却させてくれる概念だったかもしれません。
 
あと十点満点といえば森末さんですか、
http://www.tobu.co.jp/monthly/december99/human12.html

あの順番だったから出せた10点、とおっしゃってますが、10点、という響きが土壇場で出たことその事実がもたらしてくれた感動でもあると思います。
10点という魔法の言葉が成せる技かもしれませんね。
 
さて、10点満点が廃止されるとどうなるのでしょうか?
 
現在の採点方法はこうなってます。
http://www.sportsclick.jp/olympic/gymnastics.html

演技価値点(5点)と実施減点(5点)の合計によって採点されます。演技価値点は2名の審判員(A審判)が協議し1つの得点を発表します。実施減点は6名の審判員(B審判)の最高、最低を除いた4つの平均点が採用されます。演技価値点では必要な技が実施されているか、技の難度はどの程度かなどが評価され、実施減点では着地時の静止の有無、器械からの落下などによって減点が決まります。

具体的な計算方法はこちら
http://www.jpn-gym.or.jp/artistic/rule/data/rule.html
週間少年サンデーで連載されていた「ガンバFlyhigh」を読んだことがある方には多少馴染みがあるかもしれませんが、難度の高い技を無理に持ってきても得られる得点の上限はすでに決まっているので「自分が確実に成功できる演技」のうちもっとも難度の高いものを選んだ方が有利なのです。
 
現在の難度の最高はスーパーEだったかと思いますが、それより高度な技が出てきそうですね。
FとかGとか・・・
 
 
ちょっと心配なのは、
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なんか巨乳アイドルのスタイル合戦みたいになりそうな気もしてくるところですかね・・・・。