第百六十夜 皇太子万歳!

http://www.asahi.com/national/update/0916/018.html

皇太子さまが鷹ノ巣山登山 東京・奥多摩

皇太子 徳仁(なるひと)殿下の山好きは有名である。深田久弥の「日本百名山」が有名になった理由の一つに殿下が本書をよんでいた、というのがあるくらいだ。最近は皇太子が山に登ったニュースが聞こえなかったのだが、上記ニュースにあるように2年ぶりであるらしい。
 
ちとどんな山を登ってるのか調べてみました。
 
ちょっと古いけどリストに纏めている人がいました。
http://www.convention.co.jp/ip/hira/kiroku.htm
 
結構登ってますねえ。それに百名山偏重、というわけでもないようです。
ですが予想通りといういうかなんというか、皇太子が登った山に対する意見も結構ひっかかってきました。
リストと同じ作者のサイト
http://www.convention.co.jp/ip/hira/kinyoubi.html

"皇太子ご一行様"の自然破壊山行
小屋もルートもアンチ・ナチュラル

随行する報道陣の方々の苦労やらが書かれていてなかなか面白いです。
 
http://www.tozan.org/yougo/ko.html

皇太子ルート(こうたいしるーと)

皇太子が登山をすることはご存知かと思いますが、皇太子が山を登るとなると草も生えないほど登山道を整備してしまう。普通の登山道から妙に不自然に整備された登山道へ出ると違和感があったりするものですが、登山道とは過剰整備をせずもっと自然であるべき。皇太子ルートとは、ムチャクチャに整備されてしまって妙な人工物が目立ったり、もしくは自然な状態を楽しめないルートのことを示す。

 
山を知らない人が見たら、「ほんとかよ!」という話ですが、実際皇太子ルートというものはあります。今回殿下が登られた鷹ノ巣山とその奥にある雲取山を結ぶルート上には「三車線道路並」のひろーいきれいな道ができてたりしますし、雲取山山頂の避難小屋は不自然なほど整備されてます。殿下が何回も登られてる影響だと思うのですが・・・。
 
いや私は別に非難してるわけではないんです。殿下が山好きということで、また実際にご自身の足で登られることによって登山の裾野が広がり、ニュースにもなり登山そのものが興隆した経緯があることは否定できないと思うのです。
 
一方宮内庁の過剰なほどの手厚いサポートのために平が岳の例のような「いままで存在しなかったショートカットルート」が作られたり、不自然なくらいの整備された登山道ができたりするわけで、これは殿下ではなく宮内庁が非難されるべき問題だと思うのです。できれば殿下もお忍びのひっそりとした登山をされたいと思われていると、不肖私などは考えたりするわけですが。
 
殿下ももしかすると、その辺を考慮してわざとマイナーな山を登ったりされているのかもしれません。
 
ところで今回は皇太子単独(宮内庁職員とかは別にして)登山だったようだが、雅子妃殿下が回復されて同行されるようになって欲しいものである。ますます「大名行列」的な登山になることとは思うが、華やかさが出るし、ニュースとしても明るくて気分がいい。
 
 
最近SMAP(二人)が槍ヶ岳に登った映像を見たが、
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2003/03-255.html
殿下のように恒常的に趣味にしてくれる有名人(!?)がいることは山好きとしては心強い。
 
ところで次はどこに登られるんでしょうかね? 
まあ危険があるから事前には絶対に公表しないとは思うんですが・・・・。
 
え? 知ってどうするって? 先に登っておかなきゃ景色変わっちゃうじゃないですか。
 
 
追記:なんだか知らんがSMAPつながりでやたら飛んでくる人がいたのでフジテレビの該当番組のURLを追加しました。皇太子繋がりでは・・・未だのようです。