第百四十夜 五輪の起源

えーとオリンピックの起源ではありません。あくまで「五輪」の起源です。
どういうことかというと、
日本語ではオリンピックのことを「五輪」という呼び方もする。ということです。これは世界的に見ても珍しいことなのではないでしょうか?
ためしに中国語でオリンピックのことをどう書くのか調べてみました。

http://promotion.melma.com/040701_espritline.html

奥林匹克運動会

だそうです。音を大事にする中国らしいことばですね。運動会・・と言う部分が日本人にはちと引っかかりますが中国人にとっては違和感ないんでしょう。
そもそも日本人には造語をつくる習慣がありました。横文字が禁止された時期があったのでその影響も多分にあるかと思います。球技全般には漢字二文字でアルファベットを漢字化したものが多々ありますし、国立国語研究所には「外来語」委員会てなものがあってせっせとアルファベット外来語を日本語に置き換えてる人たちがいたりします。
http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/
漢詩や短歌、俳句といった言葉を文字数に制限をつけて楽しむ文化を持つ日本人には「短い単語で的確に本意を表現する」ことに美学を認める傾向があると思います。
その辺は個人的に日本語が好きなところですが。
で、本題に戻りまして「五輪」の起源です。
http://gggzzz.cool.ne.jp/zakkisou/mukasizakkisou/0202zakkisou.html#020224
割りと探し回ってやっとこ見つけました。川本信正さんという方らしいです。宮元武蔵の「五輪の書」に影響を受けたと言う説もあるそうな。ちと眉唾だけど。
裏づけもとれました。
http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/k980820.htm
スポーツ記者さんのようです。やはり職業柄、日本語の扱いに慣れているということでしょうか。本人の名前は意外と知られてないようですが、「五輪」という言葉は定着してますね。それだけうまく出来ている造語なのでしょう。長く使われているというのもありますが、字を見て何を意味しているのかが直感的に分かりますし、何より漢字二文字ですっきりと視界に収まります。ワビサビの世界ですね。
続けてもう一つ事跡が載ってます。

三二年ロサンゼルス五輪の陸上男子百メートルで活躍した吉岡隆徳選手を「暁の超特急」と名付けた。

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う〜んこっちはちとイマイチな気が。