第百三十四夜 君が代は〜

alpinix2004-08-07

今まさにアジアカップの決勝戦、中国VS日本が中継されてます。
土曜日の夜ということで久々にサッカーの試合を開幕セレモニーから見ることができました。しかし先日からニュースで報道されていたように君が代斉唱の際にはブーイングまがいの中国人サポーターの声がまじりました。中国国歌斉唱の際に、シンと静まり返った後に大合唱が鳴り響いたのとは対象的です。
ま、国立でやったって君が代が大合唱されることはないでしょうが。

別に君が代自体は私は好きでも嫌いでもないですが、強いて言えば昔は意味もなくキライでした。高校生くらいのときかな。君が代・日の丸反対の運動に触発されたんでしょうね。

それが、どこかのサッカーの国際大会でキング三浦和義が目を瞑って胸に手を当てて歌っているのをみて「ああ、無意味に反対というのは楽なだけだなー」と韜晦した記憶があります。

そもそも、学校の音楽の時間でも社会の時間でも、「君が代」をやることが無かったのであんまし詳しくありません。音楽の教科書には必ずといっていいほど最後のページは君が代だったと思うんですが・・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E3%81%8C%E4%BB%A3
ウィキペディアの紹介。随分と細かい上に中立的ですね。

http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/8361/zasugaku/kimigayo.html

君が代の訳
我が天皇陛下の治めになる
この御代(みよ)は、千年も万年も
いや、いつまでもいつまでも
(細かい石が大きな岩に成長し、さらに苔がはえるまで)
続いてお栄えなるように

僕も「君が代」の部分の意味はこれだとばっかり思ってました。それで反発が起こりやすいのだと思うのですが。
どうも違う見解もあるようです。
http://www.bigai.ne.jp/~miwa/miwa/kimigayo.html

君は相手への敬語、代は齢を指したと田辺氏はいう。  縁談がまとまった、家を新築した、.病気がなおったなど、お祝いの席に専門の芸人がよばれ、あるいはだれか達者な人が、はやりの節で「君が代は」とうたったのだろう。一座の中央にいて、みんなから祝ってもらっている当日の主人公が「君」だったはずだ。  ご先祖たちのこういう習いは消えてしまりた。かわって、現代の政府がのたまう。君が代の君は天皇を意味すると。本来の伝統からの逸脱ではないか。

そもそも身分が低い人だったせいで詠み人知らずで「古今集」に採録された歌が元なので、君が代の意味はこちらの方が正しいのかもしれない。それが戦争のときに意味の使いまわしをされたせいで誤訳されたのではないか・・・というもの。「君が代」の歌詞自体も被害者なのかもしれないですね。

あまりに勇壮だったので中国国歌(義勇軍行進曲)も調べてみました。
http://www.chinese-research.com/link/kokka.html
原文あり。

http://www.chn-consulate-fukuoka.or.jp/jap/premade/35000/guoge.htm
由来付き

うーんいかにも人民共和国らしい歌詞ですね。サッカーのセレモニーにはもってこいの雰囲気です。君が代は・・・・ちと勇壮さでは負けますねー。

でもサントス(アレックス)がやはり目を瞑って胸に手を当てて歌っているのを見たら、君が代も変わったんだなーと感じます。君が代が変わったんではなくて取り巻く環境が変わっただけかもしれませんが。
複雑な歴史的背景や、アジア各国の反発を受ける代名詞でもある「君が代」は、私には十字架にかけられたイエスにも感じられます。

ところで中国VS日本は後半戦です。
結構やばい展開です。追いつかれて苦しいゲーム運び・・・こころなしか判定も日本に厳しく見えます。
そういえばジーコ監督は君が代を歌えるんでしょうか? まあ選手名くらいした日本語口にしないですが。
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あっ!! しまったよそ見したうちに点はいちゃった。