第二十六夜 日本海・東海呼称問題を検索から検討する

初めて一日間をあけてしまいました。昨日分としてアップしようか迷ったのですが、
今日から3月でカレンダーも変わるし、そもそも2月29日は4年に1度(正確には400年に97回だそうだが)のおまけの日、みたいなもんなので、お休みにしても問題なかろう、ということで今日は3月1日です。

竹島切手が韓国で発売された件でニュースが飛び交ってますね。
韓国では独島と呼んでいるそうですが、日本も対抗して竹島記念切手なぞ
作ってみたら売れるのに、ってそういう問題でもないか。

歴史的背景があるこういう問題は言い出したらきりがないですね。
大体の場合は、
ある時期に勢力が強い方→その時期に命名、領有宣言
時代が下って勢力逆転または追いつく→いや、やっぱあのときの無しにしてよ

で、どっちの意見を入れるかについては・・・
時間の経過によって国際的に既成事実が出来上がってるかどうか。

てなとこに落ち着いているようです。
まあそんな重苦しい問題をとりあつかうにはこのブログはちと適さないので、
同じように問題になっている、呼称問題
日本海(Sea of Japan)
東海(East sea)
を検索の立場から追ってみましょう。
あくまで、追ってみるだけで結論を出すものではないので、ご了承ください。
(そもそもネットで調べて意見する問題ではないので)、題材として検索向きなので扱ってみるだけです。

で、どの辺が扱いやすいかというと

日本海(Sea of Japan)・・・日本語・日本の呼称
東海(East sea)・・・ハングル語・韓国の呼称
で、どちらも漢字を使っていること。そう、この文字ならハングル語をインストールしなくても検索可能なのです。
で、今回は公平を期すために
google.com(英語サイト)
を使います。で、検索語としてどれだけヒットするか、というのを比べてみよう、というものです。

Google.com のPreferences(検索窓の右横の小さい文字)をクリックすると、 検索の設定変更の画面に入ります。
Search Language
の項目のKoreanをチェックして、右下のSave Preferenceを押します。
これで、
「ハングルの言語のページだけから検索する」
という設定にしたことになります。
この状態から、
"東海"
"日本海"
"Sea of Japan"
"East sea"
を検索します。
こうすることで、
google.comに登録されている韓国語のページのうち、東海・日本海・Sea of Japan・East seaでヒットするページ数が分かることになります。
で、結果がこれです。(右側はgoogleのhit数)


"東海"・・・・・・・・・・・・・ about 2,930
"日本海"・・・・・・・・・・・about 245
"Sea of Japan"・・・・・・about 1,270
"East sea"・・・・・・・・・・about 1,520

うーんなんかどれもヒット数少ないですね。韓国では日本と比べてブログサイトなど個人のサイトが少ないせいかもしれません。

で、今度はgoogle.comの設定を変更して
「日本語の言語のページだけから検索する」
で同じことをやってみました。
"東海"・・・・・・・・・・・・・ about 1,340,000
"日本海"・・・・・・・・・・・about 351,000
"Sea of Japan"・・・・・・about 1,970
"East sea"・・・・・・・・・・about 951

・・・
・・・・
迂闊でした。
日本には東海地方という固有のしかも使用範囲がとても広い同一語があることを失念していました。
それで予想に反して東海のヒット数が日本海を遥かに上回る数字となりました。

でもここで面白いことがわかりました。
日本海→東海
に変更されると、日本人とくに福井あたりの方たちはとっても不便になります。

北も東海、南も東海、
英語に訳すと
・・・
・・・・・・
多分誰も理解できない不思議な英文が出来上がりますね。

別にこんなこと導き出したかったわけではなく、言語設定での検索を実験してみたかっただけなのですが。
まあ皆さんも少し考えてみてください。